避難所生活

避難所生活
マルコウ果樹園がある「赤沼地区」の住人たちが多く避難している避難所です。
私たち夫婦も夜はこの避難所で過ごしております。

自宅の片付けは概ね終わっていますが、生活必需品の家具家電は全て処分となってしまい、
ガスも復旧していないため、まだ自宅で生活するのは難しい状態です。

避難所には知人、友人がたくさんいますし、なにより市からの「情報」が多く入ってきます。

りんご農家をしていた方の中にはこれを機にりんご栽培を終わりにする。という方も少なくありません。
それもそのはずです。
農園が水につかり、収穫間近のこの時期にりんごが全て破棄処分となり、収入が見込めなくなってしまい、
自宅やりんごだけでなく他にも様々な被害が出てしまいました。

マルコウ果樹園でも多くの被害が出ました。



約1.7mの浸水被害となり、水が引いた後は全てのものが泥まみれに。
りんご栽培には欠かせない農機具たちも水没により使えなくなってしまいました。
軽トラもトラックも廃車です。

このように多くの農家はりんご、りんごの木、農機具を失いました。再建には新たに農機具を買い揃え、りんごの木の消毒を行い、来シーズン、りんごの木がしっかりと花をつけてくれるか祈る思いで待つしかありません。

当園も「赤沼地区」にあった畑は今後どうするかまだ見通しが立っておりません。
幸いな事に水害被害地からは遠い「高山村」にも畑があり、そちらのりんごは出荷が行えます。
美味しく出来上がってくれたりんごと、そのりんごを楽しみに全国から頂くご注文をモチベーションに、日々作業を行っております。

しかし、当園の近所の農家さんは「赤沼地区」でのみりんご栽培をしているおうちが殆どです。
みなさん今後の不安を抱えつつ、今は自宅や作業場の片付けに追われる日々を過ごしております。

長野県内でも有数のりんご生産地域だったこの一帯。
今回の水害による被害は計り知れません。